私は放課後、集まりがあったので夏輝を図書室に待たせて会議室に向かった。

生徒会の仕事なんだけど………

「げっ、木下さん………」

「なんで多軌がいるのよ」

あははっと多軌は笑う。

あ、多軌ってこういう風に笑う─────

はっ!

今は会議だわ。

「地域活動で奉仕活動したらどうでしょうか?」

「よし、決定!」

………悔しいっ

「詳しい活動内容を決めましょう」

「うん、そうだね!」

ふっ!

私は多軌に負けじと意見を出す。

「これで今日の会議を終わります!お疲れー」

思ったより会議が早く終わった。

「さっすが、木下!」

後ろを振り向くと多軌がいた。

あ、名前…

「さん付けするのめんどいし木下だからいっかって(笑)」

「多軌のくせに生意気ね」

「いたたっ!木下!いきなりチョップはないっしょ?!」

はぁ………

「次は多軌より意見だすわ。楽しみにしてるのね」

「楽しみにしてる!(笑)」

────イラッ

私は直ぐ図書室に向かう。

─────ガラッ

「ごめん、なつ───」

…………

「失礼しました」

────パタン…

私じゃましたかしら。

「哀緋ちゃん?」