「華凜~」
この声は!!
きっと未来だ・・・
「未来どーした・・・」
ーーーーガバッ
「うわぁ!!」
未来がいきなりあたしに抱きついてきた
そう決まって未来が抱きついてくるトキは
嬉しいコトとか楽しいコトがあったトキ
「なんか嬉しいコトでもあった?」
「うん!!あったぁ~」
すっごい笑顔でうなずく未来
どんなけいいコトあったんだ?
「で、何があったわけ?」
「じゃ、ちょっと来て・・こっちに」
ーーーグイッ
「わぁ!!いっいきなりひっぱるな!!」
毎回言ってるんだけど未来の癖は直りにくいなぁ・・・
まぁいいか
「あのね・・・」
未来があたしの耳元で小さい声で言ってきたコトは
どうしようもなくどうでもいいものだった



「あのね・・・剣道部にねすっごくかっこいい
男の子が新しく入ったんだよ!!」
えっ笑顔が・・まぶしい・・・
てゆうか、こんなんわざわざ隠れて言う必要あんの?
「よかったねぇ~」
もうそれしか言えなかった・・・
なんつうか、未来って面白いなぁ
「ねぇ、見に行こうよ♪」
今語尾に♪がついた!?
そんなにワクワクしてるのかしょうがない
行ってやるか
「いいよ~」
「やったぁ!!」
心底嬉しそうな未来
「よーし、行くぞ~!!オ~!!」
なにを一人でやってるだか(笑)
ほんとおもしろ・・・

バタバタバタ・・・・
今階段を下ってます。バタバタバタッ!!
はぇぇぇぇぇ・・・・!!
こえぇぇぇ!!
「ちょっみら・・・はや・・・こわっ」
「ん?何?聞こえなーい」
こいつ聞こえてるくせにあたしのリアクション
見て楽しんでんな!!
「やっと下に着いた・・・死ぬかと思った・・・」
いや、まぢで怖かった・・・
「ん~どこかな??」
未来は剣道の子を探しているみたい
「あっ!いたあそこ」
「ん~?どれ?」
「あれだよあれ・・・」
やっと見つけた
でも、上からであまり見えない
でも、あたしの好みではないってコトはわかる
「かっこいいかぁ?あれ」
驚いてこっちをみる未来
「かっこいいよ!!」
ちょっとキレ気味・・・
「名前は?なんていうの?」
「ん~、たしか・・・」
覚えとらんのかい(笑)
・・・数分後・・・
ずっとうーんうーんってうなってた未来が顔をあげた
「あっ思い出した!!」
おっ!!
やっとか
「で、なんて名前?」
「成瀬優くん」
ほー、成瀬ねぇ・・・
覚えとくか・・・