静かに教室の扉を開けた。

すると、飛び舞う暴言の嵐。


「うわっ、きたあ!」

「友達いねえからってどこいってたんだよ!」


トイレ行ってただけだよ!

トイレ行っちゃ駄目なの…?


「コイツトイレ行ってたらしいぜ!」

「うーわー、きっめえ!今度はトイレで引きこもりかよ!」

「ち、ちがう……っ!」

「なんだよ、地味子のクセに俺に逆らうのか、ああ?」


一人の男が私の胸倉をつかまれ、

私は宙に浮かんだ。