「お前、ふざけんじゃねぇぞ」
コウイチがあたしに怒鳴る。
しびれを切らしたみたいだった。
「あんた、生意気なのよ。
高校生のくせして、対してかわいくないのに
コウイチのコトどう思ってるのか言いなさいよ」
コウイチに絡みつく女も言った。
あんたの言える立場じゃない。
あたしがその女をにらむと
女はビックとしてひるんだ。
「おい、アヤリ。ラストチャンスだ。
俺のコトどう思ってんだよ」
ラストチャンスも何も、
あたしの答えは決まってる。
「コウイチはよくあたしに寝る場所を
与えてくれる人、」
そういあたしが言ったとき。
「ふざけんな」
そんな言葉と一緒に
あたしの顔と服は濡れた。

