キミとボクの部屋。



まだ未成年のあたしに一人で

生き抜くってのは無理な話だ。


だから、本当に家を出るのは

成人してからにしようと思った。

「細川」この苗字を捨てて

本当の居場所を見つけるんだと思った。



それからあたしは夜遊びを初めて、

家出を繰り消した。

パパはやっぱり仕事人間だったから

あたしが家出をしても何も言わなかった。

だけど、それが逆にさびしくて

「お前は必要ないんだ」

そう言われてる気がして、

心の隙間を埋めるために、

いろんな人のところを渡り歩いた。