結局私は母の望み通り
四年制大学の文学部に通い、
開花寸前の桜が咲き始めれば
無事二年になる。
でもあの頃よりは
前向きに日本語と
付き合っていると思う。
少なくとも文章は
自分で書くようになった。
里美お姉さんはと言うと
あと二週間もすれば
航空関係の客室乗務員
になるそうだ。
看護学校を辞めてから、
二年間専門学校に通って無事卒業。
両親の反対はすごいもの
だったらしい。
私にとって非現実的な
彼女の人生は彼女いわく、
「私の人生は私のものなの。
親だからって口出しできること
とできないことがあるんだから。」
だそうだ。


