お姉さんが学校を辞めてから 一年が経った今、 私は彼女が言った『自由』 の意味が少しだけ わかったような気がする。 誰かと共有する わけではないのだけれど、 別に何か特別なことが 起こるわけではないのだけれど。 昨日、家の前で偶然会った 彼女は以前よりも 向日葵の花を大きくして 背丈だって伸ばして 太陽に恋したみたいな笑顔で 「おはよっ」って挨拶してくれた。