……矢田さんが部屋を出ていったあと、あたしは手紙をじっと見つめていた。 ……ここに、お父さんのあたしに向けた言葉が……。 会ったことのない……もう一生会うことのできない……あたしのお父さん。 ……あたしはそっと封を開けた。 中から手紙を取り出し、封筒は膝の上に置いた。 ……想像してたよりずっと綺麗な字。 字は綺麗だったんだ……。 それすらも初めて知る事実。 あたしは心を落ち着かせて、ゆっくり手紙を読み始めた。