「そういや、今日お嬢様に会ったんだろ?
どうだった?」
「どうって……別に」
「何かあるだろー。
美人だったとか」
「美人っつーか、可愛い感じだったけど」
「マジで?
俺、本人は見たことないんだよな」
……西崎花音。
あの寂しそうな笑顔が頭から離れない……。
「大翔?どうした?」
「……アイツ、俺に似てる気がした」
「アイツって……」
「西崎。
何となくだし……気のせいかもしれないけど……」
でも……気になるんだ。
何かが引っ掛かる……。
「んー……まぁ、母子家庭だとは聞いたことあるけど……」
「母子家庭?」
「父親は交通事故で亡くなったらしい。
それからは学園長と二人だって聞いたけど。
まぁ、噂だからな」
母子家庭……か。

