その時、リビングのドアが開いて親父が入ってきた。
「待たせたな。
大翔、腹減ってないか?
そろそろ昼でも……」
「なぁ……親父。
あの子……名前は何て言うんだ?」
「あぁ、結衣だよ。
結ぶに衣で結衣」
「……じゃあ……結衣ちゃん、いくつなんだ?」
俺が聞いた瞬間……親父の顔が強張った。
静かになるリビング……。
「……何で……そんなこと聞くんだ?」
「……答えてくれよ、親父」
祈るような気持ちで……俺は親父を見た。
頼むから俺の勘違いであってほしい……そう思って。
「……小学五年生。
……11歳だ」
……何かで強く頭を叩かれたようだった。
心の柔らかい部分を……一気にえぐられたような気がした。
俺は……隠された真実を発見した。

