すー?すー? 遠くからすみかを呼ぶ声が聞こえた気がした。 辺りを見回すと、そこに奈々男がいた。 「あ。おはよう。奈々ちゃん。」 「すー!」 ーーぎゅっ と、抱きつかれた。 長身で色黒の奈々男に抱きつかれることは、なんだか気持ち悪かった。 やっといつもの調子に戻って来た。