たくさんの笑顔を





すー?すー?



遠くからすみかを呼ぶ声が聞こえた気がした。



辺りを見回すと、そこに奈々男がいた。


「あ。おはよう。奈々ちゃん。」


「すー!」

ーーぎゅっ


と、抱きつかれた。



長身で色黒の奈々男に抱きつかれることは、なんだか気持ち悪かった。




やっといつもの調子に戻って来た。