入学式にももちろん、お母さんの姿はなかった。 この頃、はじめに入院していた病院から、リハビリの病院へとお母さんは移っていた。 それでもまだ、お見舞いに行かされた。 もう行きたくない。 誰も小さなわたしの声は聞いてくれない。