お母さんもお父さんも来れないから、代わりにおばあちゃんが来る事になった。


入場!


体育館から司会の先生の声が聞こえた。


すみかは、三組だったから最後だ。



背の順で並び、一人ずつ入って行った。



後ろから二番目のわたしは、なんだか面白くなってきた。


おかしいよね。こんな時に。



でもなんだか嬉しかった。


卒業式は泣いてしまいそうだったから、お母さんにはきて欲しく無かった。



不謹慎すぎたかも。


六年生のすみかは、そこそこやんちゃなグループにいた。



でもみんな優しくて、おもしろかった。


そんなみんなが大好きだった。

大好きだ。