…嫌うわけない…
悠真くんの告白は素直に嬉しかった。
この気持ちはうそじゃない。


「…ねぇ、明日花。
あんたも悠真のこと好きでしょ?」


「…」


「…あんた、悠真と話してるとき笑顔が輝いてたよ?
ずっと思ってた。明日花はきっと、悠真が好きだって」


「…」


「…違う?」


私…悠真くんのこと…
私の…本当の…気持ちは…



「……好き。」


声に出してみると止まらなくなる…
私、好き。悠真くんのことどうしようもないくらい好き。
悠真くんの天然な可愛い姿もテニスをやってるかっこいい姿も
私を助けてくれた時の、真剣な姿も…全部。


すると香奈はにっこり微笑んだ。


「うん。その気持ちを本人に伝えてあげて。」


…香奈のおかげで自分の気持ちに気づけた。


---伝えよう。
悠真くんに私の気持ちを---