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だ、大丈夫かな?

颯人はバタバタと料理を作っていた。
時々すごく焦げ臭いにおいが漂ってくる気がするのは
私だけかな…?


不安になり、キッチンを覗くと…
案の定、キッチンが悲惨なことになっていた。



うわぁ。
これは……颯人…料理出来ないな…


「…颯人?」


「うっせぇ、今集中してんだ!」


…いや、こんなの食べたら本当にデート出来なくなるよね?
それは絶対に困る……


「何作ってるの?」


「見ればわかるだろ!
チャーハンだよ!」


見てもわからないデス。
ゴメンナサイ………


「あの…さ、私が作ろうか?」


「いいのか!?」


早っ。
即決ですか。
料理の事に関しては自信ないのね…
普段、自信満々のくせに。


「うん。
颯人はリビングで待ってて!」