「…へっ。」


私の言葉に変な声を上げる香奈。
私は不思議に思い、香奈に訊ねた。

「どうしたの?」


「あんた、気づいてないの?」


「??」

な、なにが?


私が首を傾げると頭を抱えてため息をつく。

「…あんたって鈍感ね。」


「そして可哀想な青山。」


「なんでだよっ!」


…?
どういう意味?

青山くん慌ててるし。
わかんないなぁ。



私は頭に?を抱えつつ、テスト返しを乗り越えた。
どれも90点台で100点がでなかった。


そして--

ついに、化学の時間がやってきた。