香奈…
どうして…


今日だけは…絶対に…


その時--私のケータイが振るえた
慌ててその中身を見ると、翔先輩からのメールだった


『To.山城翔先輩

無題

今から学校に香奈が行く。

明日花はちゃんとプレゼントを渡してやれ!』

…今から?
もしかして翔先輩、家まで行って…!?

やっぱり香奈のこと好きなのかな…?




それから一時間。
香奈が教室に入ってきた。


目が少し腫れてるけど、私に笑顔を向けて言った。


「おはよう、明日花。」


…あ…
おはようなんて言ってもらえると思わなくて…
素直にうれしかった。


「おはよう。」