私たちは裏庭まで来ていた。
体育祭が盛り上がる中、裏庭はやけに静かだった


さっきの告白…
本当なの…?


「あの…」

「さっきの告白、嘘じゃないからな!!」

差し出されたお題の紙には“好きな人”と書かれていた。


「…嘘…」

「嘘じゃねぇよ。
お前、言ったよな?
好きな人でもないのになんでキスなんてしたの?って。」


確かにあのとき、言った。
私には青山くんの真意が見えなくて…

「これでわかっただろ?
キスした理由。」


…でも…じゃあなんで悪口なんて…


「悪口言ってたのに、好きなの?」


「…ばーか。
俺は好きな奴に悪口言いたくなる主義なの。」


…そんな、偉そうに言われても…

でもこれでずっと晴れなかったもやもやが晴れた気がする。


…でも…