はっ!?
何言って…

「この学校は調理実習とかなくてよかったと思ったが、文化祭で料理をする羽目になるとは…
だから料理を教えろ。」


それなら松田くんは料理担当に回らなければいいだけなんじゃ…?

「松田くんが料理担当に回らなくたっていいんじゃない?」

私は思ったことを口にした。


すると--

「お前は本当に頭が悪いな。
いつ何時、トラブルが発生するかわからない。
俺が料理に回らない保証などないだろう。
そして少なくともクラスの男子が料理をできるように思えん。
女子の中にも料理が苦手と言う奴もいる。
もしも繁盛したとしたら、完全に手が回らなくなるだろう。
だから1人でも料理を作れるようになった方がいい。」


まるで機械のように淡々と喋る松田くん。
松田くんの言うことは間違ってなかった。


じゃあさ、みんなで集まって教え合った方が良いような…


「あの…じゃあ料理教室にしません?
料理できる子ができない子に教えるんです。」


その方が、みんな教われるし、いいよね?


「…だめだ。
俺が料理出来ないとばれたら笑い者になるだろう。」


…はっ!?
松田くん、プライド高っ。


あ、あり得ない…