「おい、起きろ。」

…誰かの声が聞こえる…
この冷たくて低い声は…

「おい、中村、起きろ!」

怒鳴るような声にびっくりして、私は飛び起きた。


「は、はいっ!」

…って、松田くん!?
もしかして…次の相手は…


「クラスの状況報告書、さっさと作成するぞ。」

…なんで私がクラスの状況を報告する書類を作らなきゃいけないの!?
どこかに…


私は自分の座っている机を調べた。

…あった…
この手紙に次の指示が記されているだろう。


『中村明日花様

次の恋の相手は松田秀哉です。

彼の凍った心を溶かしてやって下さい。

ちなみに貴女様はクラスの副委員長と言うことになっております。

秀哉と力を合わせて、クラスの為に頑張って下さい。』




…次は秀哉くんか…
手強すぎる相手だな…




しかも私がクラスの副委員長って…
この感じだと松田くんはクラスの委員長で…


ってことはこれから一緒にやる仕事が増えるって事!?


まぁ、近づくには良い機会だけど…



本当に大丈夫かなぁ…?