帰らない? 「…あたし……もう行くッ!! じゃあねっ!」 駄菓子屋で買ったお菓子を急いで鞄に詰めて、行こうとする幼馴染みを…… 「おい、待てって!!」 立ち上がって、幼馴染みを追いかけ、手首を掴んだ瞬間…、 ーパシッ! 乾いたいい音が響いた。 「…っ!」 手首からジンジンと痛みが走った。 「……もうあたし輝とは関わらない…!」 「……は?」 涙を溜めながら言う麻美。