もう 日が暮れ始めていた。


「家まで おくったるわ。」


「へっ!?」


「話 聞いてくれた御礼。」


「それ こっちの台詞だよ!

 聞いてもらったのは

 こっちのほう!!」


「あははっ!

 えみりちゃんは ホンマおもろいな。

 男には 素直に甘えとき?」


純介は そう言って

歩道側を 私に歩かせないように

私が 気づかないうちに

サッと移動してくれたり

おもしろい話で

盛り上げてくれたりしながら

おくってくれた。