「・・・。」
この話を 聞かせたくなくて
海斗は 私を突き放してたのか・・・。
あれは・・・海斗なりの
優しさだったんだ・・・。
「ごめん。しんみりさせて・・・。
あと・・・名字のことも・・・
名字言ったら 病院と同じ
名前だからさ?
バレるかなって・・・。」
「・・・海斗に
そんな夢があるなんて 知らなかった。
そんな秘密があるって 知らなかった。
・・・それ・・・言おうよ。」
「え・・・?」
「お父さんに・・・言おうよ!」
「ムリだ・・・
1回言ったけど
聞いてくれなかった。」
「1回・・・?
1回がダメなら
10回言えばいいじゃない!
10回がダメなら
100回言おうよ!!
お父さんが わかってくれるまで
言い続けようよ!!!!!」

