どりーむ~恋から見つける夢語~




「俺 父さんの病院

 継げって言われてるんだ・・・。


 で 3才のときから

 塾・英語・塾・英語の繰り返し・・・。

 幼いときから勉強ばっか・・・。

 そのときは この城みたいに

 バカデカい家も好きだった・・・。


 でも・・・気づいた。

 俺は 両親にとって

 ただの飾りでしかないんだ・・・って。

 俺は 病院を継ぐことだけの目的で

 この家にいるんだって。


 それを初めて相談した相手が

 純介ってわけ。

 小学生のとき・・・だったかな。


 俺は 医者にはなりたくない。

 俺は俺らしく生きたい。

 こんなデカい家もいらねぇし

 召使なんかもいらねぇ・・・。

 平凡がいいんだ・・・。

 普通の中学校から

 公立の高校を受験して・・・

 がんばって・・・そっから大学にも

 チャレンジしたい。

 

 もちろん勉強は

 そんなに嫌いじゃないから

 塾に行かしてくれたり

 英語を習わしてくれることに

 文句は言わない・・・。

 でも・・・俺の夢は

 医者じゃない・・・。


 本当は こんな話

 お前に聞かせたくなかったんだけどな。」