*憧れの先輩と同い年のアイツ*

竜也は、同じ部活に入っていた桜と、初めのうちはあまり話さなかった。



だが、部活で毎日の様に顔合わせるうちに、次第に会話が増え、気が付けば部活を辞めた後も一緒に帰ったり、メールをしたりする仲になっていたという。




「あいつ、ああ見えて結構サバサバしてんだ。

だから馬鹿な事でも、何でも言えちゃうし…

そんな感じだから恋愛感情なんて、全然なくて…

美加が心配する事なんて、何にもないよ」





竜也は美加の誤解を解こうと懸命だった。



一方、話を聞いていた美加の頭には、有志の顔が浮かんでいた…






―私達と似てる…