*憧れの先輩と同い年のアイツ*

その時、確信した。







(この子、先輩の事…好きなんだ…)








桜とはろくな話もせずに別れ、美加と竜也は再び駅へと歩きだした。









駅に到着すると、無言のまま二人は電車に乗った。



美加は、無理に笑顔を作って見せた桜の事が気になり、隣に竜也がいるも忘れ、物思いにふけていた。





それに気付いた竜也は、ゆっくりと口を開く。




「桜は俺とタメで、バスケ部のマネージャーだったんだ。」