*憧れの先輩と同い年のアイツ*

既に美加の顔は涙でグチャグチャだった。





「もぉ!泣きてーのは俺の方だっつーのιどーせ生理前とかだろ!?」



『うぇーん!!ゆうしのばかぁ…何で分かるのよぉ…』



「お前のことなら大体分かるんだよι喰えよ、さっき迄ポケットに入れてたからちょっとぬるいけどι」



『ぬりぃー!!でもうまぁい…』




「美加は美加だな」



有志は優しい瞳で、泣きながらクリーンパンを食べる美加を見詰めている。







有志のポケットに入っていたクリームパンは、いつもより優しい味がした。