*憧れの先輩と同い年のアイツ*

「あんま食欲ないかもしれないけど…」




照れ隠しか、もう片方の手で髪の毛をいじっている。




「少しでも喰っとかなきゃまた倒れるかもしんねーし。」






美加は受け取った。



有志の優しさが胸にしみる。



その瞬間、美加の目からは大粒の涙がこぼれた。







『ゆう…し…ありが…と…』