タバスコをかける手をなかなか止めない美加に焦った有志は、慌ててビンを取り上げた。




「没収っ!!」


『…ケチ。』



イライラすると、無性に辛い物に手を伸ばす、それが美加の癖である。


有志に瓶を取り上げられ、満足のいく辛さではないが、仕方なく食べ始めることにした。



『食べる?』


「いらねー!!」


『えー、じゃあ全部食べちゃうよ?うまいのに。』



タバスコで赤く染まったポテトを数本口にし、また溜め息をつくのであった。