*憧れの先輩と同い年のアイツ*














(ん?でもさっき…)





美加はお昼休みの有志の言動を思い出した。




『っでも、有志…さっき由衣に女の子紹介してって言ってたじゃん!』



あの後倒れたのに、その記憶は鮮明だ。



怒りがこみ上げてくる。


『絶対言ってた!!』



先程とは打って変わって、急に強気になった美加と、目が泳いだ有志。


その上、彼の顔は次第に赤くなってきた。




「そんなの冗談に決まってんじゃん。お前が先輩とキスしたって聞いて…気が動転して…どう答えていいか分かんなかったんだよ…こっちだってテンパってるって気付かれたくないし//」



赤面した有志の言葉を聞いて、美加はどこか安心していた。