*憧れの先輩と同い年のアイツ*

『だから…ごめ「謝って欲しい訳じゃない」



有志は美加の手を掴み、動けないように壁に押さえつけた。





『痛いっ!』



手首を押さえる有志の力に抵抗しようと必死にもがいた。


しかし、美加の手は、壁にピッタリとくっついたままびくともしない。


美加は、見つめられた瞳から、逃げるかのように顔を背けた。





「美加、俺の気持ち気付いてるよね?」




美加は、有志の瞳が余りにも真っ直ぐで、心の中を見透かされそうで怖かった。








有志は美加の首筋にある赤い跡を指でなぞった。