*憧れの先輩と同い年のアイツ*

『…えっ』






有志の質問に、美加は言葉を詰まらせた。




(私にとっての有志……)




この質問に、いつもと同じように、美加は答えた。






『……親友。』



「親友に隠し事ってする?」





美加を見詰める有志の目は真剣だった。




美加にとっての有志は、いつも冗談を言い合う、気が置けない友達…


それ以上に、嬉しい事も悲しい事も、重い悩みからちっぽけな悩みまで、何でも話せる親友だった。




しかし、竜也と付き合うとなったことは、何故だか罪悪感を感じ、有志に伝えることが出来なかった。