*憧れの先輩と同い年のアイツ*

少し首をかしげ、美加は不思議そうに呟いた。


その目を、有志はじっと見詰めている。






彼はゆっくりと話し出した。





「うん、噂。


美加に彼氏が出来たって。


クラスの奴が教えてくれたんだ。


俺インフルエンザで死んでんのに。


全然信じらんなくてさ…


今でもね、信じたくないんだけどな。


美加から何にも連絡こないのに、自分からそんなことも聞けねーし…」



傾いてきた太陽の光で、二人は淡いオレンジ色に照らされていた。


その中で美加に向けられる、有志の真っ直ぐな視線。


美加は居たたまれなくなり、俯いてしまった。