季節は冬。


あと1週間でクリスマスイブ。



テーブルの上には小さなクリスマスツリーが飾られている。





笑いのとまらない有志に嫌気がさした美加は、セットのコーラに口を付けた。



何気なく窓の外へと視線を移せば、いつもと変わらない雑踏が見える。



(どっかにいい男いないかな…

ってどんだけ飢えてんだ、あたしι)



虚しさを噛み締めながら見つめる放課後の街中には、制服を着たカップルも多い。




「どうした?イケメンでも捜してんの?」


にやけながら、有志は美加の顔を覗き込んだ。


心の中を読んだかのような有志の発言に、美加ははっとし、顔を赤らめる。