*憧れの先輩と同い年のアイツ*

放課後、美加は竜也と校門で待ち合わせた。


美加は一番にクラスを飛び出し、急いで校門に向かった。



(先輩まだ来てないや…)



竜也を待っている間、美加は終始ドキドキしていた。


こんな風に、有志以外の男子と二人きりで下校するのは初めてである。


16年間ずっと彼氏がいなかった美加は、竜也と付き合うと決まった今でも、夢を見ているような気分だった。



(ファーストキス…クリームパンの味だったなぁ//)



先程の情景を思い出し、ひとり赤面しながら、自然とほころぶ顔を押さえていた。


その時、



「何にやけてんの?」