*憧れの先輩と同い年のアイツ*

急いだつもりが、購買には既に沢山の学生が群がっていた。



何にしようかと目を輝かせる由衣とは対照的に、美加はあるものを探していた。




(あった♪残り一個じゃん!)



手を伸ばした先にあるのはクリームパン。


美加の好物であり、『お昼は購買のクリームパン』と決めている程だ。



今日もいつも通り、ウキウキした表情で手に取ろうとした。





その瞬間…




「あっ」
『あっ』




誰かと手がぶつかった。



よくよく顔を見てみると…



『たっ…たっ、たっ、//』