*憧れの先輩と同い年のアイツ*

「俺…そんなつもりで言ったんじゃ…」



『聞きたくないっ!』




美加は、有志の言葉に貸す耳を持たない。



『もう、アタシ今日は帰るから!!』




そう言い放つと、美加は鞄を手に取り、
勢いよく席を立った。



胸が苦しい。



虚しさと戸惑いで、目からは涙が溢れている。



それを有志に見られたくなくて、美加は俯きながら店から出ていった。