*憧れの先輩と同い年のアイツ*

『……え?』



美加は予想だにしなかった有志の言葉に驚き、顔を上げた。


有志はゆっくりと美加の手を握り、真っ直ぐ見つめている。


視線の先にいる美加は、まったく状況が飲み込めない様子だ。




が、直ぐに素に戻り、勢い良く有志の手を振り払った。




「あっ…ごめ『何なの!?有志ってば、こんな時にもアタシのことからかうんだ?

さっきは好きな奴としか付き合わないって言ってた癖に、矛盾してるじゃん!!』



美加の目には涙が浮かんでいる。