*憧れの先輩と同い年のアイツ*

からかうことを楽しんでいる有志に呆れつつ、美加はぼーっと行き交う人々を眺めていた。



すると、美加と同じ高校の制服を着た男が歩いているのが見えた。




『あっ!竜也せんぱ…っ!?』




パッと明るくなった表情が、一瞬にして曇った。




「どうした? あっ…」




その男の隣に人影があるのを確認した瞬間、美加は言葉を失ったのである。