*憧れの先輩と同い年のアイツ*

『うちら寂しい部類に入っちゃってるよね、こんな時期に付き合ってる人いないなんてさ…』



溜め息混じりに美加が呟けば、



「お前と一緒にすんなって!
俺は告られても、ホントに好きな奴としか付き合わねーの!」




と、馬鹿にしているかの様に有志が反論する。




確かに、有志は中学時代はバスケット部に所属していたので背は高く、顔も整っている。



人懐っこい性格というのもあってか、女子には人気がある方だ。


美加も、彼が何度か女子から呼び出されたことがあるのも知っていた。