俺の成績は良くも悪くもなく、部活でも小学生のころはバスケットボール部、中学生のころは卓球部だったけど、
二、三回戦目で毎回負けていた。
そして趣味、特技などもなく、将来の夢がなかった。
そんな俺はいつも通り朝早く起き、朝のニュースを見ながらゆっくりと朝食をとり、そのあと着替えをして、家を出ていった。
家の外に出ると、桜の花びらが散っていた。
「もう四月かぁ」と思いながら、歩いていった。家をでてから、二十分程度で、学校に着いた。
校門を入るとそこに母親がいた。
『あら、遅かったじゃない智輝』
現在、約七時三十分、教室に入らないといけない時間ま
であと約三十分。
「これで遅いってどんだけだよ」と母親に言い返した。
そこで母親と約五分間くだらない話を話して、
「またあとでね」
と母親に言って別れた。
教室の方向にあるいていくと、だれかに呼び止められた。
後ろを振り返るとそこには、おれの幼なじみの藤田 ゆかり と小学生からの親友の榊原 のぞむがいた。