気絶した次男坊を横目に、呆然と立ち尽くすメガネの青年に歩み寄る。



「大丈夫かね?」



口は半開きで俺の顔を見たまま動かないメガネくん。


「おいおい、あいつら逃げちゃったよ?おーい、メガネくーん」


「あ、はい!す、すみませんでした!」


「何で君が謝る!」


動揺してるのか、あたふたしている。


「君ね…ダメだよ?こんな人気のない所をうろついてちゃ。カツアゲしてくださいって言ってるようなもんだ」


そう言って肩をポンッと叩く。




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