「それは…あの……。くっ……。」


ふらつく足では自分を支えきれず、今にも座り込みそうになる。


「な、なんだよ…。そんなにか?」


不安げな表情でタクマの様子を伺う。
青ざめたその顔は冷や汗をかき、目も虚ろだ。


「よ、よし。したら、ウチで休ませてやるから…ほら、乗れよ。」


しゃがみ込んで差し出されたその背中に、タクマは身を任せるしかなかった。


「おいおい、本当にやばそうだな。」


立ち上がり歩き始めたその揺れにタクマの意識は薄れていき、やがて途切れた。




.