『よっしゃぁあ!!いくぞぉお!!』 「なっ!?」 突然の叫び声に、すかさずベルトに手をかける。 「にぃ!?」 ベルトを作動させようとした左手を止める。 河に向かってサイドスローのポーズをとり、何かを投げた青年。 「なんだ…?奴じゃ…ないのか?」 ――パシャンッパシャパシャパシャッ…コンッ…ポチャンッ 水面を跳ねていた何かが、赤い何かに当たる。 下で喚いている青年。 「出やがった……」 .