「シャーッ。て、てめぇはさっきのメガネ!わざわざ殺されにきたか!」


左腕の尻尾で顔を拭いながら、蛇野郎が怒鳴る。


「正義の味方!邪魔だ!」

――ドカッッ


「ぐぉっ!!!」


正面に立っていた蛇野郎に尻尾で殴られ


――ドサッ…ザザザザァッ

公園の入口の方へ飛ばされる。


「ゴホッ…うっ…ゴホッゴホッ…」


当然ながら受け身はとれず、打ち付けた体の痛みは並ではない。


「だ、大丈夫ですか!?」


駆け寄ってくるメガネくん。


「お待たせして、すみませんでした。おでんにカラシをつけてもらおうか悩んで…おにぎりの具でも悩んでしまいまして…。」


――ガサッ


顔の横にコンビニの袋が置かれる。


「おにぎりと『ほ〜いお茶』です。ちなみにツナマヨをチョイスしてみました。」


そう言って、すくっと立ち上がるメガネくん。

ナイスチョイスだ、メガネくん。

ナイスガイだ、メガネくん。




.