【完】君の隣で愛を捧ぐ①

必死に俺の名前をよび、しがみついてくる長谷川を俺は優しく頭を撫でた。


「・・・もう大丈夫だ。・・・1人にさせねぇーから」

「・・・・・うん。ありがとう、長谷くん」


しばらく泣いていた長谷川は目を真っ赤にしながら俺にお礼を言ってきた。

でも・・・お礼は姉貴の方がいいだろう。

姉貴が気づいたんだから。


でも俺は何も言わず、微笑んだ。

後で姉貴に伝えてやろうと思いながら。