【完】君の隣で愛を捧ぐ①

音にビックリして肩をビクゥとしている長谷川がいた。


「・・・っ! 長谷川っ!!」


俺はいつの間にか長谷川を抱きしめていた。

長谷川はビックリしていて焦っていた。


そして鏡からみた長谷川は・・・泣いていた。

姉貴の言う通りだった。


“女は元気なフリを平気でするのよ!!”


しみじみ心に染みた。


長谷川は椅子に座っていて俺の方は背を向けたままの状態だった。

長谷川の前には鏡があり、それで長谷川の顔の表情が分かる。