「………よっぽど惚れてるのね。莉乃ちゃんの事。……莉乃ちゃん可愛いから気をつけなさいよ? 溺愛男子っ♪」


と長谷川に聞こえないくらいで俺の耳で囁いたのだった。


……溺愛男子……?

なんだそりゃ?


なんて考えている俺に姉貴は長谷川を連れて控え室に向かっていたので俺は姉貴を止めた。


「……あ、おいっ!! 俺はどうするんだよっ!?」

「あんたはあとでしてあげるからそこで待っときなさい!」


と一括怒られた。

そして長谷川の支度が終わるまで待っていたのだった。