【完】君の隣で愛を捧ぐ①

そんな事も知らない長谷川は俺の言葉を待ってる。


「やってやるよ」


と小さい声で呟いた。

長谷川は聞こえたみたいで喜んでいた。


「ありがとうっ、長谷くん!! ……ところでなんで顔赤いの?鼻を押さえてるし……」


花を咲かせている長谷川は不思議そうに俺の顔を覗き込んでくる。

涙はすっかり乾いたようだ。


……お前のせいだよ!可愛すぎて鼻血出そうなんだよっ!!


なんて心の中で文句言うけど長谷川には分からない。