【完】君の隣で愛を捧ぐ①

「…うぅ〜…。可愛くなんかないよぉ〜…。なんで素人のわたしに頼むのぉ?」


ついに泣き出してしまった。

無理もない。

慣れない所でいきなり“やれっ!”なんて言われたら俺だって困る。

困惑した長谷川を見ながら可愛い…なんて思っている自分がいる事に気付いた姉貴が思いっきり足を踏んできた。

俺は声にならない声で叫ぶ。

姉貴はヒールを履いているからむっちゃくそ痛い。

ついに姉貴が口を出した。